腰痛について正直にお伝えします
腰痛の約80%は画像で原因が特定できません。筋肉・筋膜・神経・姿勢・心理まで多角的に評価し、誠実にアプローチします。
腰痛について、まず正直に
腰痛は、日本人の約8割が生涯に一度は経験する非常に一般的な症状です。しかし「原因が特定できる腰痛」は全体の15〜20%程度にすぎず、残りの約80%は画像検査で明確な原因を特定できない「非特異的腰痛」に分類されます(van Tulder et al., 2006)。
「骨がズレている」「椎間板が飛び出している」という説明を受けたことがある方もいるかもしれません。しかし画像所見と痛みの程度は必ずしも一致しません。無症状でもMRIで椎間板変性が見つかることは珍しくなく、「画像の異常=痛みの原因」とは言い切れないのが現状です(Brinjikji et al., 2015)。
当院では、腰痛の原因を過度に単純化せず、筋肉・筋膜・関節・神経・動作習慣・心理社会的要因を含めた多角的な評価をもとにアプローチします。
こんなお悩みはありませんか
- 朝起き上がるときに腰が痛く、動き始めると少し楽になる
- 長時間のデスクワークや運転後に腰が重だるくなる
- 前屈みや立ち上がりの動作で腰に痛みが走る
- ぎっくり腰を繰り返している
- 腰から足にかけてしびれや鈍痛がある
- スポーツ中やトレーニング後に腰が痛くなる
- 「異常なし」と言われたのに腰の不快感が続いている
腰痛の主な原因
筋肉・筋膜の過緊張:腸腰筋・多裂筋・腰方形筋・脊柱起立筋などの過緊張は慢性的な痛みや重だるさを生じさせます。トリガーポイントは臀部や大腿への関連痛も引き起こします。
体幹インナーマッスルの機能低下:多裂筋・腹横筋などの機能低下は腰椎への負荷を増加させます(Hides et al., 1994; Richardson et al., 1999)。
股関節・胸椎の可動域制限:これらの動きが制限されると、腰椎が代償することで腰への負担が集中します。
足部アライメントの影響:足部の過剰な回内は、下腿内旋→大腿骨内旋→骨盤前傾という運動連鎖を引き起こし腰椎への負荷を増大させます(Tiberio, 1987)。
心理社会的要因:痛みへの恐怖・不安・ストレスは腰痛の慢性化に深く関わります(fear-avoidance model)。
鍼灸の効果
Cochrane reviewを含む複数のメタアナリシスで、鍼治療が慢性腰痛の短期〜中期的な痛みの軽減と機能改善に効果があることが示されています(Furlan et al., 2005; JAMA 2017)。
ただし腰痛の種類・原因・個人差によって反応は異なります。当院では初回に状態を丁寧に評価し、鍼灸が適切かどうかを率直にお伝えします。
当院のアプローチ
① トリガーポイント鍼灸:腸腰筋・多裂筋・腰方形筋などに直接アプローチし、血流改善・筋緊張緩和を促します。
② 物理療法:ラジオスティム(ラジオ波)による深部温熱と超音波治療(LIPUS)で炎症鎮静・組織修復を促進します。
③ 体幹インナーマッスル強化:多裂筋・腹横筋へのEMS+運動療法で、自分の筋力で腰を守れる体を目指します。
④ 足部評価・インソール対応:足部アーチ・歩行パターンを評価し、インソールによる足部アライメント改善を組み合わせます。
⑤ 動作・姿勢指導:日常生活・スポーツ動作における腰への負担を減らす方法をお伝えします。
正直にお伝えしたいこと
腰痛には複数の手段が有効です。「鍼灸だけで全て解決する」とは考えておらず、状態によっては整形外科との併用をお勧めすることもあります。
「何をしても治らなかった」という方も、まずは一度ご相談ください。腰痛でお困りの方はLINEからお気軽にご相談ください。


