手根管症候群・胸郭出口症候群|手・腕のしびれに鍼灸+物理療法でアプローチ
「手がしびれる・夜に痛みで目が覚める」「首から腕にかけてだるさやしびれがある」そんな方へ。竜北スポーツ鍼灸院では末梢神経障害の原因を丁寧に評価し、鍼灸と物理療法で根本からアプローチします。
当院では初回に60分の検査を行い、歩行解析と足部評価の結果をA4レポートにしてお渡ししています。
初回検査コース 60分 6,600円(税込)
手根管症候群・胸郭出口症候群とは
手根管症候群とは、手首にある手根管(腱・神経が通るトンネル)の中で正中神経が圧迫され、親指〜薬指にしびれ・痛み・筋力低下をきたす病態です。デスクワーカー・スポーツ選手・妊産婦に多く、夜間に症状が悪化する傾向があります。
胸郭出口症候群とは、頸椎・第一肋骨・鎖骨・前斜角筋の間で腕神経叢や鎖骨下動静脈が圧迫・牽引され、上肢のしびれ・脱力・血行障害が生じる病態です。なで肩・猫背の方や、水泳・野球・バレーボールなどのオーバーヘッドスポーツ選手に多く見られます。
主な原因
手首への反復負荷
タイピング・グリップ動作の繰り返しによる屈筋腱腱鞘の炎症と肥厚。
姿勢・筋バランスの乱れ
猫背・なで肩・頸部前傾による神経・血管への慢性的な圧迫。
前斜角筋・小胸筋の過緊張
胸郭出口部の筋肉が硬直し腕神経叢を締め付ける。スポーツ選手に多い。
頸椎・解剖学的変異
頸肋・頸椎椎間板の変性など構造的因子が神経圧迫を助長。
こんな症状はありませんか
・親指〜薬指(橈側3指半)にしびれや灼熱感がある(手根管症候群)
・夜間〜朝方に手のしびれや痛みで目が覚める
・首から腕・手にかけてしびれ・脱力・だるさがある(胸郭出口症候群)
・腕を上げると症状が悪化する、または軽減する
・細かい作業(ボタン留め・箸の使用)がしにくくなってきた
・投球・水泳動作後に上肢のだるさや色調変化(蒼白・チアノーゼ)がある
当院の物理療法機器
当院では中周波治療器(IM-2000)・超音波治療器(ウルトラソン)・ラジオ波治療器(ラジオスティム)・低周波治療器(フィジオアクティブ)・立体動態波治療器(ES-8000)の5種類の物理療法機器を完備しています。手根管周囲の炎症・腱鞘の肥厚緩和・神経の滑走性改善・前斜角筋・小胸筋の緊張解放まで、症状に応じて使い分けます。手根管症候群に対する超音波療法は一部の研究で短期的な改善が報告されていますが、結果は一定していません。根拠が比較的しっかりしているのは、夜間の手首の装具(スプリント)と、必要に応じた整形外科での注射・手術です。
鍼灸+物理療法の段階的アプローチ
鍼灸は前腕屈筋群など、安全に刺鍼できる部位の筋緊張に対して行います。前斜角筋・小胸筋など神経・血管や肺に近い部位には鍼を用いず、物理療法と運動・姿勢指導で対応します。物理療法は、痛みやしびれを和らげるための補助として用います。姿勢改善指導も組み合わせ、再発しにくい体づくりをサポートします。
炎症・神経圧迫の緩和(初回〜1ヶ月)
夜間の手首の固定(装具)や、手の使い方を見直します。フィジオアクティブのTENSでしびれ・疼痛を軽減。鍼灸で前腕屈筋群(長掌筋・橈側手根屈筋)のトリガーポイントを解放し、手根管内圧を下げます。
胸郭出口・頸部アプローチ(1〜2ヶ月)
ラジオスティムの深部温熱で前斜角筋・中斜角筋・小胸筋を温めながら緩和。斜角筋群・鎖骨下筋の周囲は肺や神経・血管に近いため鍼は用いず、ストレッチと姿勢指導を組み合わせます。ES-8000の立体動態波で頸部〜肩甲帯の筋硬結にアプローチします。
姿勢改善・筋バランス再教育(2ヶ月〜)
ES-8000の3DEMSで肩甲骨周囲筋(僧帽筋下部・前鋸筋)を再教育。なで肩・巻き肩の改善指導と肩甲骨の正しい動き方を習得し、神経・血管への慢性的な圧迫を根本から解消します。
定期メンテナンス
ラジオスティムのコンディショニングと鍼灸で頸部・前腕の疲労をリセット。デスクワーカーやスポーツ選手のシーズン中の定期ケアにも対応します。
当院では初回に60分の検査を行い、歩行解析と足部評価の結果をA4レポートにしてお渡ししています。
初回検査コース 60分 6,600円(税込)
よくあるご質問
Q. 夜中にしびれや痛みで目が覚めます。これは何ですか?
A. 夜間から明け方に症状が悪化するのは手根管症候群に典型的な経過です。手首の手根管というトンネルの中で正中神経が圧迫され、親指〜薬指にしびれ・痛み・筋力低下をきたす病態です。まず評価をさせてください。
Q. 手根管症候群と胸郭出口症候群、どちらか分かりません。
A. しびれの出る範囲、腕を上げたときの変化、姿勢や首の状態などから見分けていきます。両方が併存していることもあります。初回に整形外科的な検査を行い、どこで神経が圧迫・牽引されているかを評価します。
Q. 手術を勧められています。
A. 母指球筋の萎縮が進んでいる場合や、電気生理学的な異常が著明な場合は手術療法が有効なことがあります。手術の判断は主治医とご相談ください。そのうえで保存療法を試したいというご希望であれば、鍼灸と物理療法でサポートいたします。
Q. パソコン仕事を続けながらでも良くなりますか?
A. 手根管症候群・胸郭出口症候群は、生活習慣・姿勢・仕事・スポーツ動作が根本原因になっているケースが多く、施術単独では再発を繰り返すことがあります。当院では施術に加えてセルフケア指導・姿勢改善・作業環境の見直しの提案も行います。
Q. 猫背やなで肩が関係あるのですか?
A. 胸郭出口症候群では、猫背・なで肩・首の前傾によって前斜角筋や小胸筋が硬くなり、腕神経叢を締め付けていることが多くあります。当院では姿勢と筋バランスを含めて評価します。
Q. 投球や水泳のあとに腕がだるくなります。
A. オーバーヘッドスポーツの選手に多い胸郭出口症候群の症状です。腕の色調変化(蒼白など)を伴う場合は血行障害の可能性があるため、早めにご相談ください。
※ 症状の経過や効果の感じ方には個人差があります。診断・治療が必要な状態と判断した場合は、医療機関の受診をご案内しています。
鍼灸の効果について
手根管症候群に対する鍼灸のランダム化比較試験(RCT)では、正中神経の伝導速度改善・夜間疼痛の軽減・ピンチ力の回復に有効であることが報告されています(Hadianfard et al., 2015; Yang et al., 2009)。鍼灸の前腕屈筋群トリガーポイントへのアプローチは手根管内圧を間接的に下げ、正中神経の圧迫を和らげる機序が想定されます。一方、胸郭出口症候群に対する鍼灸の質の高い研究はほとんどありません。当院では斜角筋群・小胸筋への刺鍼は行わず、姿勢・肩甲帯の運動療法を中心に、物理療法を補助的に用います。
ただし、親指の筋萎縮(母指球筋の著明な萎縮)・安静時に持続する激しい疼痛・血管症状(腕の変色・急激な冷感)を伴う場合は、整形外科・血管外科での精密検査を優先してください。当院では初回評価で状態を丁寧に把握し、医療機関との連携が必要かどうかを率直にお伝えします。
正直にお伝えしたいこと
手根管症候群・胸郭出口症候群は、生活習慣・姿勢・仕事・スポーツ動作が根本原因になっているケースが多く、施術単独では再発を繰り返すことがあります。当院では施術に加えてセルフケア指導・姿勢改善・作業環境の見直しの提案も行います。
重症例(母指球筋萎縮・電気生理学的異常の著明な例)では手術療法が有効な場合もあり、その際は整形外科受診をお勧めします。当院ではできることとできないことを最初に正直にお伝えします。
前斜角筋・小胸筋は神経・血管が隣接するため鍼灸での直接介入は行いません。これらの筋にはラジオスティム・ES-8000等の物理療法でアプローチします。


