「走ると内くるぶしの下がズキッと痛む」「捻挫だと思って安静にしていたのに治らない」——その長引く内くるぶしの痛み、後脛骨筋腱炎かもしれません。原因の多くは扁平足・過回内という足の構造にあるため、湿布と安静だけではぶり返しがちです。当院では鍼灸・物理療法に加え、日常生活でも働き続けるオーダーメイドインソール(フォームソティックス)で、改善と再発予防を目指して一貫してサポートします。
後脛骨筋腱炎とは
後脛骨筋腱炎とは、ふくらはぎの内側から足首・土踏まずにかけて走る「後脛骨筋(こうけいこつきん)」の腱に炎症が起きるスポーツ障害です。足のアーチを支える重要な筋肉であるため、炎症が進むと扁平足が悪化し足全体のバランスが崩れていきます。
ランナーや長時間立ち仕事をする方に多く見られ、特に扁平足・過回内(オーバープロネーション)の方は発症リスクが高くなります。「捻挫かと思っていたら長引いている」という方に多い症状で、放置すると腱の変性が進み回復に時間がかかるケースもあります。
後脛骨筋腱炎の主な原因
オーバーユース
走り込みや長時間の立ち仕事で腱への負担が蓄積。
扁平足・過回内
足のアーチの崩れで後脛骨筋腱への過剰な負担が続く。
柔軟性・筋力不足
ふくらはぎの硬さや筋力低下で腱への負担が増大。
シューズ・環境
サポート不足のシューズや硬い路面での走行が影響。
安静にしても治らないのはなぜか
安静にすると一時的に痛みは引きます。しかし後脛骨筋腱炎の根本には「扁平足・過回内によって、後脛骨筋腱が常に引き伸ばされ続けている」という構造的な負荷があります。アーチの崩れが残ったまま練習や立ち仕事を再開すれば、腱には初日からまた同じ牽引負荷がかかります。「安静→再開→再発」を繰り返している方は、休み方が足りないのではなく、足の構造にアプローチできていないことが原因です。
当院ではこの構造的負荷に対して、施術で炎症と筋緊張を鎮めると同時に、フォームソティックスで過回内そのものを矯正します。施術は週に数回でも、インソールは靴を履いている間じゅう働き続けます。
こんな症状はありませんか
・走ると足首の内側がズキズキ痛む
・土踏まずのあたりが疲れやすく、痛みが出る
・足首の内側を押すと圧痛がある
・扁平足・過回内と言われたことがある
・捻挫と思っていたが、なかなか痛みが引かない
・痛みをかばいながら練習・仕事を続けている
足首の強い腫れ・熱感・安静時にも強い痛みが続く場合は、腱断裂や骨折の可能性があります。まず整形外科での検査をおすすめします。
シンスプリント・捻挫と間違われやすい内くるぶしの痛み
内くるぶし周辺の痛みは、シンスプリント(すねの内側の痛み)や足首の捻挫と混同されやすい症状です。目安として——
・シンスプリント:すねの内側の骨に沿った広い範囲の痛み
・足関節捻挫:ひねった記憶があり、外くるぶし側が痛むことが多い
・後脛骨筋腱炎:内くるぶしの「後ろ〜下」に痛みと圧痛。つま先立ちで痛み、土踏まずの疲労感を伴う
「捻挫だと思っていたが数週間たっても治らない」という場合、後脛骨筋腱炎が隠れているケースが少なくありません。自己判断で長引かせる前に、一度ご相談ください。
当院の後脛骨筋腱炎へのアプローチの特徴
後脛骨筋腱炎の根本には「足のアーチの崩れによる後脛骨筋腱への過剰な牽引負荷」があります。竜北スポーツ鍼灸院では鍼灸・物理療法で炎症と筋緊張にアプローチするだけでなく、日常生活・練習中も継続して腱への負荷を軽減できるインソール療法を積極的に取り入れています。
「早く現場に戻りたい」「長引く足首の内側の痛みをどうにかしたい」というお悩みに寄り添いながら、オーダーメイドインソール(フォームソティックス)で過回内を矯正し、一人ひとりに合ったケアをご提案します。
インソール(フォームソティックス)で「歩いている間も治療する」
施術ベッドの上で腱をケアできるのは週にわずかな時間です。一方、後脛骨筋腱に負荷がかかるのは、歩き、立ち、走っているすべての時間。だからこそ当院は、フォームソティックス(オーダーメイドインソール)による「24時間側」のアプローチを後脛骨筋腱炎治療の柱に据えています。過回内を矯正してアーチを支えることで、腱への牽引負荷を日常のすべての一歩で軽減し続けます。
足の計測・適合は院内で行います。→ 熊本の医療用インソール|足専門外来
当院の物理療法機器
当院では中周波治療器(IM-2000)・超音波治療器(ウルトラソン/LIPUS)・ラジオ波治療器(ラジオスティム)・低周波治療器(フィジオアクティブ)・立体動態波治療器(ES-8000)の5種類の物理療法機器を完備しています。炎症期の鎮痛・後脛骨筋腱の組織修復促進・足部内在筋の筋力強化まで、症状の段階に応じて使い分けます。特にLIPUS(低出力パルス超音波)は腱の組織修復促進が期待されている治療法です。
オーダーメイドインソール(フォームソティックス)は過回内を矯正し、後脛骨筋腱への過剰な牽引負荷を継続的に軽減します。施術時間外の日常生活・練習中も作用し続けるため、治療効果の持続に重要な役割を果たします。
段階的アプローチ
炎症期(発症直後〜1週間)
IM-2000とフィジオアクティブのTENSで足首内側の痛みを緩和。ウルトラソン(LIPUS)で後脛骨筋腱の炎症を鎮静化。フォームソティックスを早期から導入し、歩行・練習中の腱への負荷を継続的に軽減します。
回復期(1〜3週間)
ウルトラソン(LIPUS)で後脛骨筋腱・腱鞘の組織修復を継続。鍼灸でふくらはぎ・後脛骨筋のトリガーポイントを解放。ラジオスティムの深部温熱で腱・筋膜の柔軟性を回復。ES-8000の立体動態波で筋硬結にアプローチします。
機能回復・再発予防期(3週間〜)
フィジオアクティブのEMSとES-8000の3DEMSで後脛骨筋・足部内在筋を強化。フォームソティックスによる過回内の矯正とセルフエクササイズ指導を組み合わせ、再発しにくい足をつくります。
競技復帰・メンテナンス期
ラジオスティムのコンディショニングで練習・仕事後のふくらはぎ・足首の疲労をリセット。フォームソティックスの継続使用で、シーズン中も後脛骨筋腱への負荷を管理します。
鍼灸の効果について
後脛骨筋腱炎に対して鍼灸は、ふくらはぎ・後脛骨筋のトリガーポイント解放と局所血流改善に直接アプローチできます。腱への過剰な牽引負荷の原因となる筋肉の過緊張を解放することで、回復の促進と再発予防に貢献します。腱炎全般に対して鍼灸の疼痛軽減効果を示す研究が複数報告されています。
ただし、腱の変性が進んでいるケースや腱断裂が疑われる場合は、まず整形外科での精密検査(超音波エコー・MRI等)を優先してください。当院では状態を評価した上で、鍼灸・物理療法で対応可能かどうかを率直にお伝えします。
正直にお伝えしたいこと
後脛骨筋腱炎は「捻挫と間違われやすい」障害です。適切な処置なしに放置すると腱の変性が進み、回復に時間がかかるケースがあります。「長引く足首内側の痛み」は早めにケアすることをお勧めします。
鍼灸・インソール・運動指導を組み合わせることで、多くの方が日常生活・競技への復帰を目指せます。できることとできないことを最初に正直にお伝えします。
足首内側の痛みでお困りの方はお気軽にご相談ください
スポーツ専門の鍼灸師と充実した設備で競技復帰をサポートします
関連情報
後脛骨筋腱炎の再発予防に、「足元から整える」という選択肢
崩れた足のアーチをオーダーメイドインソールで支えることで、内くるぶし周りの腱にかかる負担をやわらげ、再発しにくい足づくりをサポートします。当院では足の状態に合わせたオーダーメイドインソールをご用意しています。
足のアーチを支えるオーダーメイドインソールを見る →走ると痛む方はこちらも → アキレス腱炎のページ


